鉄スクラップ・銅買取ブログ

金属相場市況のつぶやき

2022年の5月中旬までの銅相場振り返り

2022-05-14

2022年の銅相場は、史上最高値を更新しました。銅相場だけでなく石油、石炭から木材も同じく最高値を更新し、相場不安の中、安全資産とされる金なども追随し依然として高止まりしています。そこに露のウクライナ侵攻によってこれらの商品以外の小麦などのコモディティ関連商品も値上がりを見せており、世界のインフレの凄まじさ改めて感じるところであります。さらに日本では、追い打ちをかけるように円安が進み、さらなる物価高に国民が疲弊しているように思います。

通常インフレが加速すれば、景気が良いように思えますが、日本では、所得が上がっていない上での物価上昇ですから、スタグフレーションの懸念すらもされており、岸田総理の掲げる「新しい資本主義」の落としどころが見えないのと同時に、世界各国との対策との乖離に不安を感じてしまう今日この頃です。

アメリカでは、FRBのパウエル議長が米国債の利回りを段階的に上昇させていくと発表し、この要人発言によって株安や円安が5月上旬に引き起こされました。このタイミングから高止まりしていた銅相場にも異変が起き始めています。2022年5月9日には中国の新型コロナによる経済の減速とFRBの急激な利上げと量的緩和策の縮小(QT)などの影響でLME銅が9820ドルから9428ドルに下落、続いて5月10日、11日でもみ合う展開から5月12日のアメリカの消費者物価指数の発表によってさらに下げました。5月13日には9000ドルをついに割ってしまい2021年10月以来の相場となりました。来週からは、引き続き中国のサプライチェーンの復旧とアメリカのFRBの要人発言に注目です。